懐かしい光景

2005年09月29日

 八畳一間で親子で一夜、というのもいいもんです。娘は大学受験浪人中、私は落選浪人。お互い浪人の身で気持ちは一緒です。「お互い頑張ろう」ということです。会話は余りありませんでしたが、古いアパートながらゆっくり寝ることが出来ました。
 朝の光景が懐かしいものでした。アパートでひさしが短いため部屋に直接日差しが入ってきます。日差しが顔に当たって目が覚めるという学生時代に体験した朝を迎えました。しかも、東京の朝は早い。九州より30分以上は早いと思います。気持ちのいい朝でした。
 しかし、私のときと決定的に違う点がひとつ。それは新聞を取っていないと言う事です。私は、就職希望が新聞社ということもあって、どんなにお金がなくても、2紙は取っていましたが、今、朝の情報源はテレビだけです。朝の各社のニュース番組の、瞬間的な映像とコメンテーターの言葉が、若者たちに大きな影響を与えているなと感じました。政治への影響もこのへんから来る部分がかなりあるのでしょう。
 私たちは新聞を読みながら朝食を取る。また新聞を読みながらテレビも見るという世代ですが、若者たちの朝は、短時間で簡単、情報収集も単純にならざるを得ないのでしょうか。