マスコミの批判も分かる、しかし・・

2012年08月29日

 民主党が「選挙制度法案」「赤字公債特例法案」を衆議院で強行採決する、これに対して自民党などの野党が欠席し、参議院で問責決議案を決議する。そして国会は審議がストップして法案が廃案になってしまう、という状況に対してマスコミは一斉に国会のあり方を批判しています。
 国民から見れば本当に「国会は何をやっているんだ」という怒りしかないと思います。マスコミの言うことも本当だし、私もそう思います。
 しかし、このような行動しか取ることができない、というのも野党の苦しいところです。もし審議に応じていれば、比例代表連用制という世界にも例を見ない悪い選挙制度が少なくとも衆議院では可決されます。赤字公債特例を認めれば今のバラマキが延々と続くだけです。
 やはり一義的には今のような状態になったのは、国会を丁寧に運営する義務を持つ与党に責任がある、と考えざるを得ません。余りにも進め方が乱暴。それは国会を空転させて、審議をストップさせて解散を引き延ばすという下心があるからで、どうも本来の国を動かす責任感、使命感に決定的にかけている。気分はまだ野党、と思わざるをいません。
 国家と国民にとってはこれほどマイナスなことはありません。だからといってすぐ参議院で問責を出すというのは、これはもっと考えたほうがいい、と思うんですが。