修正協議成立、その後は
2012年06月18日
消費税引き上げと社会保障改革の3党修正協議が成立しました。結局、消費税は引き上げるけれど、社会保障制度は1年かけて国民会議を設けて練り直すという結果になりました。
色々なことが言われていますけれど、私はこれ以外に方法はなかったのだろうと思います。消費税に関しては財政事情や世界の日本への期待度から言って、引き上げざるを得ないところにきています。
一方、社会保障制度は民主党が掲げるような最低保障年金制度などは、はじめから制度そのものが不可能であることは分かっています。しかし、政権をとるためとは言え、マニフェストに掲げ政権をとった公党に対して、「撤回しろ」と自民党が言っても民主党の皆さんは撤回しかないと内心思っておられるでしょうが、建前上「撤回」というわけには行きません。そこは「国民会議」という救命ボートでいったん避難して、最終的にに撤回していくという手法しかなかったという事です。
今後はまさか、国会を延長しないで終わるというということはないでしょうから、いつまで延長か、また延長してからの採決でなく、最終日の21日に本会議で採決して参議院に渡すことができるかどうか。
そして最大の関心事はその後民主党が割れるのかどうかです。私は割れる、と思う。割れなければ今後、政党活動は成り立たない。またここまで来た以上、割って出直したほうがいい。
自民・民主の政権交代可能な2大政党の成立が、いったん破綻しました。次はどのような政党の構成と政治システムになるのか、次の章の始まりです。