中国のスパイ

2012年06月01日

 中国の外交官がスパイ容疑をかけられ、帰国した事件は今後追及次第では大きな事件となりそうです。
 日本から中国への農産物の輸出促進のために、民主党衆議院議員の公設秘書を、そのままの身分で農林水産大臣の顧問として待遇し、在日の中国側の代表と交渉を進めてきましたが、その代表がスパイだったのです。しかも、日本の農産物売り込みのために中国で物産展を開き、出展者には恩恵を与える一方、事務経費として出展者からお金を取っていたのですから、悪質です。
 スパイと秘書が結託して、儲け話を作っていたといってもいいでしょう。そのお金の一部はスパイにも渡っていますし、政治家にも渡っているかもしれません。
 もともと、中国への輸出などの話は利権が絡みがちです。中国が贈り物の国ですし、情報が公開されていない不透明なところで話は進むし、一党独裁の国ですので政治がらみで何でも出来る。だから余ほど政治家は注意していないとうまい話に乗せられます。そんなことを知ってか知らずか、民主党議員は話に乗っていたわけです。展示会には農林水産大臣や副大臣だけでなく、野田総理も見に行っていますので、大きくなりそうなのです。
 事件の発展も収束も含めて来週に動きが出てきます。