正しい日本語を使おう
2012年03月29日
昨日、「国語を考える国会議員懇談会」に出席しました。正しい仮名遣いや言葉遣い、更に漢字を当て字ではなく昔の意味を持った漢字を使おう、という狙いで設立されたものです。
最近見たり聞いたりしていると、意味不明の日本語や言葉遣いが確かに気になります。テレビやネットも影響しているのかと思います。一つ一つ点検していくと、かなり間違った漢字や言葉遣いが出てきました。
その中できれいな日本語の例として皇后陛下の御歌(みうた)が披露されました。私も初めてじっくりそれらの歌を見させてもらいましたが、確かに感動します。講師の方も「皇后陛下のお歌のうまさには恐れ入る、そして美しい日本語である」と話しておられました。東日本大震災のことを歌われたものです。紹介します。
お題:「手紙」
「生きているといいねママお元気ですか」文(ふみ)に項傾(うなかぶ)し幼な児眠る
「うなかぶし」はうなだれる、という意味です。母親がかえらぬ子供を思う様を歌われたものです。
お題:「岸」
帰り来るを立ちて待てるに季(とき)のなく岸といふ文字を歳時記に見ず
津波で亡くなった人を岸辺に立って、ただただ季節も忘れて待ち続けるが、そういえば「岸」という字は季語になかったなあ、という意味だそうです。
歌の奥深さを感じます。