悪いほうへ向かう

2011年06月30日

 国会は審議がストップしています。たぶん今週一杯は動かないでしょう。菅総理が内閣改造をする際に、自民党参議院から一人政務官に引っこ抜いていったことで、与野党の信頼関係をなくしたためです。数人に声をかけて「一人が釣りあがった」と関係者は言っているようです。
 民主党に行くほうも行くほうですが、他党に手を差し込むほうも差し込むほうです。与野党対立案件を解決するには、最後はお互いを信頼し、日本のためにという事で手を打つわけですが、それが出来なくなりました。
 自民党はもとより、民主党内で菅さんのやり方に不満が集まっていますし、新聞記者によると、菅さんも「失敗した」と思っているそうです。
 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。今は国家のために、己の身を投げ出すことが一番大切なのに、己を守ることだけを考えた結果がこれです。事態は悪いほうへ悪いほうへ向かっています。審議しなくてはいけない法案も一杯残っているのです。