処分は難しいが・・・
2011年06月24日
一昨日の国会延長における採決で、自民党は70日延長に反対しました。しかし、延長に反対するのはおかしいと、造反者が出ました。採決の際、賛成の意思表示で起立する議員が2名、後数名が退席し、無言の意思表示をしました。
それに対し、自民党執行部は党員資格停止などの処分をしました。私は反対しなくてはいけないのに賛成の起立をした議員らは、この処分も当然と思います。しかし、震災被災地出身の議員は茨城、宮城、福島ほぼ全員退席しました。これらの議員さんに処分を科すのはやりすぎ。
被災地の議員さんは毎週選挙区に帰り、被災地を歩いています。瓦礫の処理、学校・病院・公共施設の建て替え、原発関連の補償、義援金の配布などこの3ヶ月なんら進んでいません。民主党政権の能力不足によるものです。被災住民の方は「国会を延長して、早く対策を実行して欲しい」というのが偽らざる気持ちです。ですから民主党が出してきた70日間延長に反対するということは、国会をもう閉じる、ということに解釈されますので、被災住民からは「俺たちがこれだけ苦しんでいるのに、国会で何もせぬまま終わるのか」と言われるのは当然です。
ですから、党の決定に反対することは出来ないため、やむを得ず退席されました。その苦渋の決断にまで処分、とはいかがなものかと思います。「50日の延長なら賛成、70日だから反対」という党の理由は有権者には分からない。
後は被災地のため、この70日間でいかに政策で結果を出すかです。働きます。