大使さえ北朝鮮の実情は分からない

2011年06月16日

 昨日は、北朝鮮に駐在されているイギリス大使が来日したため、衆参両院の拉致問題特別委員会が大使の話を聞き、質疑応答する機会を得ました。先日も駐北朝鮮のドイツ大使の話を聞きましたが、内容は同じものでした。
 首都のピョンヤンではある程度自由に行動できるが、地方へは自由には行けない。政府の許可をもらわなくてはいけないし、行く場所も限られている、ということでした。
 地方で生活する北朝鮮の皆さんが、食糧難で大変な生活実態ということは分かるけれど、どのくらいの食料事情かは想像がつかないとのこと。北朝鮮での大使としての仕事の難しさを垣間見ました。経済は中国頼みで、益々悪くなる一方。それだけに金正日は慎重に自分の権力の継承を行っているようです。
 インターネットなどは庶民は持ちようもなく、海外の情勢は情報として入ってこない。しかし、この時代徐々に庶民にも北朝鮮がいかにいびつな国であるかが届くでしょう。
 相手はイギリス大使です。私たちは会場に5分前に入場し、大使を拍手で迎えました。そういうプログラムになっていました。しかし唯一人、遅れてきた民主党議員がいました。悪びれる様子もなくいすに座る姿勢も悪く、いきなり要領を得ない的外れな質問をしだしました。民主党議員の質と品格が分かると感じました。国会議員としてはいかがなものかな。