主権回復の日

2011年04月29日

 昨日は4月28日。日本が主権を回復した日です。昭和20年8月15日、太平洋戦争で日本が無条件降伏をして以来、アメリカの進駐軍が日本に上陸、日本は占領状態に入りました。主権を持ってい入るのはアメリカのGHQでした。
 それが昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発布され、日本の主権が日本国民に取り戻せたのです。
 昨日は自民党の国会議員で、主権回復の日を、祝日にしようということで大会を開きました。大会には中曽根康弘元総理が来られました。中曽根先生は次のように挨拶されました。「私たちは、GHQの政権下で国会議員になった。一日も早く日本を取り戻すことがまず使命だった。59年前この日が来て、どれだけうれしかったことか。日本の国会議員でありながら、実権はアメリカに握られ、自分たちの意見が通らないということが、どれだけつらく惨めなことであるか、これは経験した私たちしか分からない。他国に占領されたという、ことが日本の歴史を汚した。祖先に申し訳なくて仕方がなかった。まず自分たちの国が持てるという喜びがどれほどのものであるか、皆さん分かって欲しい」
 齢、90歳。昭和の元勲はかくしゃくとしておられました。中曽根総理というと、若いころの私は、風見鶏的傾向があり、言うこととやることが一致しなかったので余り好きなタイプの政治家ではなかったのですが、やはり貫禄と風格がある。そして国を思う気持ちをこれだけ抱き続ける政治家の心には気持ちが打たれます。
 おりしも、参議院では「地域主権」に関する法律が審議され、私たちが「地域主権」という言葉を衆議院で削除しましたので、その質問があり答弁に私が立ちました。やはり「主権」という言葉は「国家」と国民が持つものであり、地域に主権という言葉をかぶせるなんて、間違っている。こんなところに今の政治の、いい加減さ、人気取りのための危うさがあります。そんな趣旨の答弁をしました
 「主権国家日本」その主権を持っているのは「国民」ということは唯一無二、のことです。