甘い言葉は禁物

2011年04月28日

 一昨日の衆議院予算委員会で、菅総理が東日本大震災の仮設住宅の建設遅れを、自民党議員から指摘され、「遅くともお盆までには希望者全てに入っていただけるよう全力を挙げる」と答弁しました。
 この答弁内容からすると、当然お盆(7月盆か8月盆か分かりませんが)までには仮設住宅がそろう、と思われるでしょう。しかし、昨日の国土交通委員会では、大臣が「そんなことは無理ではないか」という趣旨の答弁をしました。
 つまり、総理は何の根拠もなく、現在体育館などに避難している方々に対して、このメッセージを発したのです。スタンドプレーと言われても仕方ありません。全てがこの調子だから、菅総理の人気は身内からもなくなっているのです。その場を取り繕うリップサービスだけ。結局最後に落胆するのは国民です。
 本当の信頼というのは、その場の言葉ではなく、じっくりと考え、吟味した中から出る言葉、それを確実に実行する力、この約束を果たすということからしか「信頼」という気持ちは生まれてきません。菅総理を見ながらそうつくづく思います。