瓦礫の処理と仮設住宅

2011年04月26日

 東日本大震災の瓦礫の処理と仮設住宅をどうするかという、自民党のプロジェクトチームに加えてもらい、昨日初会合がありました。瓦礫の処理については傍目から見ていてもなかなか進まず、イライラしていましたが、昨日、環境省からの話を聞いて、なお今後の対応に不安を持ちました。
 いつまでにどのくらい処理するという目処がほとんど立っていません。役所はその理由を色々と言いますが、もっと計画的な処理工程を示さなくては、皆さん不安です。特別立法をつくることも考えて今後、まず瓦礫処理に当たらなくては、と感じました。
 仮設住宅についても建設戸数の少なさが問題になっています。こちらは土地の確保がなかなか進まないとの事。特に、自分が住んでいたところから余り遠くないところの仮設住宅を希望しておられる方が多く、適地が見つからないとのことでした。
 今回の対応を見ていると、地域の自主性や要望を尊重して地域中心で復興を、との考えが重視されています。それは阪神大震災のとき、住民への説明が十分でなかったという反省もあり、それと比べ、大切なことですが、一方でスピードを大切にするなら、国のリードも必要なところ。そのバランスが中途半端になっているところに、復旧作業の遅れがあります。民主党政権が、明確な指針を示せないためです。
 東北、三陸の漁村、農村、そして都市部とさまざまな事情の違いを持つ地域が被災しています。もし、地域密着型でいくなら、ここは腹をくくって時間を掛けてでも丁寧にしていかなくてはなりません。しかし、住民の健康や精神的ストレス、更に暖かくなれば衛生上の問題も出てきます。余りゆっくりとはしておられません。