理念なき政権だけど
2011年03月08日
前原外務大臣が政治献金問題で大臣を辞任しました。菅政権はいよいよ窮地です。しかしこれも菅総理の自らまいた種。市民運動家から出発したとは思えないほどの、グローバル経済一色で進む変節と、理念無き政権に前原グループも早く見切りをつけたほうがいいという判断だとか。寂しい日本の政治になってきました。
一方我々に対しても地元からは余り良い声は聞こえてきません。「大臣の首をとったからといって、鬼の首を取ったように振舞わないほうがいい」「一体政治は国民のことは考えているのか。相手を潰すことだけしか考えていないのではないか。国民を考えてくれ」「政治の話になるとテレビのチャンネルを変える」こんな厳しい意見を面と向かって言われます。
いよいよ政権が行き詰ってきた証拠です。しかし、その後に何が生まれるのか、明確な見通しがあるわけではありません。ただ我々に政権を渡してくれたほうが今よりはまし、と言えるだけです。
結局全てに見通しが立たない状態なのです。経済に、財政問題に、高齢社会対策に、教育に、農業に、少子化に。経済成長戦略が行き着くところまで行き着いた後、対応する余白が無い、風船がパンパンに膨らむだけ膨らんで行き場がなく、空に舞うだけ。そんな状態であるような気がします。根底からの変革、これも思想的にも危険なことですが・・・。いまひとつ自分自身も先の社会の姿がつかめません。もう一息です。