地方の問題、若手中堅に期待したい
2010年12月22日
昨日は阿蘇・南小国で農業、林業、商工業の20ー40歳代の青年たちとじっくりと話し合いました。みんな厳しい環境ながらも頑張っている様子が分かりました。
彼らと話していて一番違うな、と感じるのは農業であれば生産だけでなく販売面と価格面を考えて、消費者に買ってもらうためにはどうすればいいか、ということを真剣に考えているということです。インターネット、直販店、企業との連携、消費者との直接取引などかなりの情報量を持って生産から販売まで幅広く考えています。ただあと一歩情報量やアドバイザーが足りない。
一方で農協や森林組合への依存率は下がっているものの、その必要性と協同組合のよさも十分に知っています。厳しい環境の農林業と地方経済ですが、彼らの幅広い思考方法に何かしら今後の出口の糸口があるような気がしました。私はもう一つ、「大学を紹介するから、大学の研究者や研究室、学生との連携も考えてみたらいい」とアドバイスしました。畜産も林業の間伐も、新たな需要開拓ももっと大学を活用していくこと、これだけの頭脳が熊本にもあるのだから、活用しない手はないし、大学のほうも実践力をつけるために大切なことです。