自衛隊

2005年07月28日

 安全保障委員会で市ヶ谷の防衛庁、練馬の第一師団司令部、陸上自衛隊広報センターを視察しました。その中で市ヶ谷ではイラクのサマワに派遣された幹部の方々と話し合いをしました。
 最も驚いたのは、サマワの住民から「デズニーランドを造ってくれ、早く新宿のような街にしてくれ」という要望が出たということでした。やはり、日本の自衛隊が何かをしてくれる魔法の杖を持っているとしか受け取られていない、住民意識に愕然としました。自らのことは自分でつくり上げるという、自立の気持ちがいかに大切かを教えることから始めなければ、やってあげるだけで本当の復興になるのだろうか、と感じました。やはり、教育の大切さを思いました。
 その点、「自立」「克己」「努力」「勤勉」「誇り」などを国民に教え込んだ江戸や明治の教育の有難さを改めて感じました。その教育があったからこそ、戦後、アメリカの援助を受けながらも短期間に日本は戦後復興が出来たと改めて思います。イラクの自立と戦後復興はかなりの覚悟を持ってやらないと、いけないようです。
 もちろん、イスラムという宗教の問題もあります。宗教はあくまで自分を助けるもので、依存してしまったら進歩は止まるなとも思います。
 一方で、今の日本に「自立」「誇り」「勤勉」「克己」「努力」などがどれほどあるのだろうかと、不安にもなりました。