民主党議員は国会の本分を分かっているのだろうか
2010年08月05日
昨日は鈴木宗男議員が在職25年表彰を受けられました。それはそれで祝福したい。25年間有権者の皆さんから支持されてきたということは大変なことです。鈴木氏が謝辞のため登壇されたとき拍手をしました。
しかし、謝辞演説の内容は、不当な国策捜査、冤罪という検察批判でした。私は検察批判は謝辞とは別の場所でやるべきで、この謝辞は自らの政治家としての来し方を語るべきと思い、その後拍手はしませんでした。
しかし、民主党の若手の皆さんは、検察批判の下りも盛んに拍手を送っておられます。この人たちは一体国会をなんと考えておられるのだろうかと愕然となりました。鈴木氏が検察批判をする気持ちは分かります。しかし、ここは国会です。司法、立法、行政の三権分立の舞台です。いち刑事被告人の検察批判に、国会議員が万雷の拍手とは情けない限りです。それともじきにやってくる小沢一郎起訴に備えてのものでしょうか。
司法、立法、行政お互いの立場を尊重して三権を守る。それが国家としてのあり方の基本です。これが崩れたとき国家・日本は崩れます。
今、政治主導といって行政に物を言わせない傾向にあります。加えて個人の司法批判に対して国会議員が拍手を送ることは既に三権分立が崩れかかっている。
「政治主導」ということで、余りにも国会議員が増長しているのではないか。特に民主党の一年生議員。国会の役割や議員の責務が分かっていない。基礎ができていません。このまま行くと恐ろしい。