締まりのない最終日

2010年06月16日

 国会は今日で最終日です。菅総理が誕生しましたが結局、施政方針演説と代表質問だけです。最後に野党が今国会の内閣の対応に対して衆議院で内閣不信任案、参議院で問責決議案を提出しますが、なんとも締まりのない国会となりました。法案の成立率も6割くらいです。政権交代が実現し、日本の今後をのあり方を左右する国会にしては不合格と言わざるを得ません。
 「こども手当て」「高速道路の無料化」「高校の授業料無償化」「農業戸別所得補償制度」「地域主権法」「政治主導法」「郵政の再国有化法」「事業仕分け」などで日本を大きく変える予定だったんでしょうが、看板そのものの間違いもありうまくいっていません。それでも自民党時代より少し変わった、と受け止められているようです。それだけに自民党が変わらなくてはいけないし新たな政策を掲げなくてはいけません。
 民主党の政策で成功したのは高校の授業料無償化と事業仕分けくらいです。しかし自民党に刺激を与えるものもありました。子供手当ては今後、幼児教育、保育料の無料化に進ませなくてはいけません。農業の戸別所得補償は農業の多面的機能機能交付金に変えて行きます。地域主権、政治主導は言葉の使い方こそ賛成できませんが、地域の自立と政治家の政策能力を引き上げる、という点では同感です。
 今度は自民党が国民に新たな姿を見せる番です。参議院選挙があり当面選挙に没頭しますが、自民党内の勝負は選挙後になります。爪をとぎます。