口蹄疫・緊急事態

2010年05月20日

 牛豚など偶蹄類の動物の伝染病「口蹄疫」の伝染が止まりません。宮崎県の川南町などの発生地帯10キロの範囲では全頭殺処分を決定しました。隣県の熊本などでは、このままでは伝染は止められないとだいぶ前から主張していたことです。私も宮崎の国会議員の方に申し入れましたが、埋却するところがない、といことで断られていました。しかし、ここまでくれば仕方ありません。
 しかし昨日赤松農林水産大臣のインタビューを聞いて愕然としました。「これまでのようにチマチマしたことをやっていても仕方がない。ここまでやるかというところまでやらないといけない」とおっしゃっていました。これが大臣お言葉だろうかと思います。
 これまでやってきたことはチマチマだったのか。「ここまでやるか」という家畜を「物」としか考えない言葉です。
 今まで皆さん全力でやってこられた。そして今後健康な家畜も一定範囲は全部殺処分されることになる。家族が丹精こめて育てているから「家畜」なんです。本当に「すまない」という懺悔(ざんげ)の気持ちで畜産農家は一杯だと思うんですが、それを「チマチマ」「ここまでやるか」などと表現する感覚が分かりません。
 私なら「本当に皆さん一生懸命にやってこられたが、ここまで感染が来たら、後いかに感染地域が拡大するのを防ぐかが課題となる。農家の方、家畜には申し訳ないことだが全頭処分することにした。ご理解いただきたい」と言いますけどね。