心が狭い
2010年04月14日
自民党の森喜朗元総理が北海道のふるさと対話集会で「世代交代を進めればいいってもんじゃない。会社だって昨年、一昨年入ったような人を専務にしても伸びるわけがない」と言われ、河野太郎さんを名指しして「いやだったら(自民党を)出て行ったらいい」と言われたと新聞に掲載されていました。
先の両院議員懇談会でも、派閥の解消を訴えた若手に谷垣総裁が「派閥がいやだったら出て行ったらいい」と言われました。
これが今の自民党の偽らざる姿なんでしょうね。愕然とします。「いやだったら出て行ったらいい」というのは「問答無用」と一緒です。自民党のどこがいけなかったのか、何故支持率が上がらないかを、虚心坦懐に考え一つ一つ反省もして、お互いに譲るべきところは譲って行かなくてはいけないのに、自分たちがやってきたことに反対なら出て行っていい、という全く反省なし、ということです。「若者が立ち上がれ、そのために俺たちは捨石になる」と言って党を出て行かれた与謝野さんや園田さんと大違いです。
今は発想を変える時、そしてみんなが心を広くもってみんなの気持ちを聞くべきとき。もちろん若手議員もベテランの方の気持ちは斟酌しなくてはなりません。それなのにあまりにも心が狭い。これでは党の改革はおぼつきません。
もともと「対話集会」は私もあちこちに行きましたが、地域の皆さんの不満や意見を聞くために設けられたもの、その方の独演会ではない。ここからすでに間違っているし、謙虚さや耳を傾けようという気持ちが全くない。やり方を変えた方がいい。