やはり世代交代
2010年04月06日
園田博之、与謝野馨という私たちが最も頼りにしていた二人が自民党を出て行かれました。残念で仕方ありません。17年ほど前、園田代議士が「新党さきがけ」を結成され、自民党を離党されたとき、私は県議会議員でしたが同志の県議会議員三人で園田代議士を追って、離党しさきがけに入党しました。
今回は自民党に残り、自民党内で改革を目指します。あの時と今とどう違うのか。あのころは竹下政権、金丸時代でした。政治と金、暴力団との付き合い、公共工事のピンはね、など自民党政権の裏の部分が暴かれ、金丸氏が逮捕されました。こんな自民党では日本や地方がだめになる、そんな思いでした。日本新党や新党未来など新党が次々誕生しました。その17年前は河野洋平さんたちが田中角栄金脈事件に愛想をつかし「新自由クラブ」をつくられました。いずれも「金と政治」「政治の正義」「政党のあり方」が問われ、法律違反の事件がらみからの新党立ち上げでした。それゆえ若い政治家が多かった。
今回はまず自民党が野党にいます。事件がらみではありません。国民の支持率が上がらない、という理由と今の民主党の政策では日本はつぶれる、その受け皿に自民党がなりえていない、という危機感からの行動のようです。
良いほうに考えれば、以前のように「政党の不正」に我慢ならない、という善悪論的なものではなく、政党のあり方を求めた離党ということは、以前の自民党離党劇より「進化した」といえるかもしれません。しかし、それなら最後まで残って自民党改革に執念を燃やして欲しかった、とも思います。
あと残った私たちが進めることは党内の世代交代です。これは理屈抜きで進めなくてはいけない。優秀でこれまでの日本や自民党をつくってこられた先輩方がたくさんいらっしゃいます。しかし、国民が今求めておられるのはこれまでのやり方と違うやり方です。それには優秀、立派さより、発想そのものを変えていく世代の交代しかありません。
私の地元熊本の市長選挙。二週連続して現職が敗れました。年の差が15歳、25歳ある若い候補者が当選しました。このことが今国民が求めているものを象徴している。党幹部の方々はこのことに気づいて欲しい。