日本の頭脳
2010年04月01日
昨日は文部科学委員会(田中真紀子委員長)で茨城県の東海村にある原子力関連施設の視察に行きました。 昭和30年代に建設され、実験や実用化が開始された、試験研究施設などがそろそろ老朽化して、廃棄しなければならない時期になってきた。そのため放射線を浴びているコンクリートや鉄骨などの障害物をどうして処理するかという法律をつくらなくてはならなくなりました。このため「放射性同位元素等による放射線障害に関する法律の一部を改正する法律案」というのが今国会で文部科学委員会に付託され、その審議の参考にするための施設です。
昭和30年代にアメリカからの施設輸入で始まった原子力の試験研究は、瞬く間に日本の独自の研究になり、今では世界の研究者が東海村に研修や実験に訪れ、世界でもナンバー1の研究機関になったそうです。
ニュートリノ実験施設、核融合研究所など難しい言葉が並ぶ施設を見学させてもらいました。あまり良く分からないけれど、私たちど素人にも分かるようやさしく解説してもらい、なんとなく分かったような気になりました。
しかし、こんな難しいことをよく理解できるだけでなく、最も効果的なエネルギーにするため進化させていけるものだ、舌を巻きました。しかも世界最先端、他国の追随を許さないほどの実験の積み重ねに、日本の技術陣の頭脳の高さを知りました。
やはり日本の資源は「頭脳」と「人材」。大切にしなくてはならないし、もっと育てる必要があります。その実験施設は独立行政法人ですので、自民党の馳浩(はせひろし)筆頭理事が「民主党はまた事業仕分け第二弾をやるが、このような施設を素人考えで無駄ということで予算を削らないように」と注文をつけました。全く同感です。