新政権をじっくり見よう
2009年09月18日
発足した鳩山政権の支持率は75パーセントにも上っています。しかし、この数字に余り意味はありません。これまで発足当時支持率が高かったのは、小泉政権と細川政権。いずれも70パーセント以上。三政権に共通して言えるのはそれまでの閉塞状況を何とか変えてくれるのではないか、という期待感です。これらの政権で日本が良くなったかといえばそうでもありません。ですから今回の高支持率もじっくりと政権の仕事を見なくてばなりません。
昨日の各閣僚の記者会見をを見る限りマニフェストに忠実に発言をされています。それは「変わった」という印象を与える上では有効です。しかし、これから実態との調整をしていくと必ず変更を余儀なくされる時が来ます。それを混乱なく乗り越えられるかどうかです。今は教科書どおり。しかし現実の社会や仕組み、これまでの歴史はそんな単純なものではありません。一部変更するときのその人の能力が試されます。
少し気負い過ぎの新政権に自民党も気負いすぎて触発されてはいけません。ここは自分たちの態勢をじっくりと固める時です。勝負はずっと後です。それまでは謙虚に反省をして、良質の自民党に生まれ変わる努力をすることに専念すべきです。
今日、三人の総裁候補の演説会があります。しっかり聞いて誰がこれからの野党自民党を託するのに最適かを判断します。