車座キャラバン隊in佐賀

2009年06月11日

 加藤紘一先生が主催される「全国車座キャラバン隊」はこれまで滋賀、秋田、東京品川区で開催され、4回目は昨日、佐賀市で行われ、私も同行しました。朝6時45分に赤坂の宿舎を加藤先生の車に乗せてもらい出発、羽田からから佐賀空港へ。国会中ですので日帰りの強行スケジュールです。大平正芳元総理の娘婿さんで前衆議院議員の森田一(もりたはじめ)先生も同行されました。現地で地元選出の福岡資麿(ふくおかたかまろ)先生、今村雅弘(いまむらまさひろ)先生も合流されました。

 まず地元の中心商店街です。佐賀市は人口が25万人なのにイオンをはじめとする大型ショッピングセンターが5店舗も郊外に展開、中心市街地への客の入り込みをそこで阻止しています。このためアーケード街も中小の商店街も惨憺たるものでした。商店街組合として倒産した所もありました。

 20人ほどと車座になって意見交換。

 「私たちは何十年とこの商店街でやってきたが、大型店の出店で一撃された。大型店の出店を何とか食い止めなくては私たちの努力だけではどうしようもない」

 「専門色をだして何とか食いつないでいる。インターネット販売にも力を入れている。製品の差別化と販路拡大、そのためには商店主の協力が欠かせない。何とかやっているつもりだが後継者となると・・」。

 「銀行が地域のために旧庁舎を貸してくれた。大変有り難いし会議場や展示場、イベントの会場に使っていたが金融庁の指導できちんとした契約を結んでいなくてはダメ、と言われ、商店街としては家賃も払えないので結局閉鎖した。杓子定規の指導はいかがなものか。せっかく地域と一体となっていたのに」

 「駐車場の問題が一番大きい。ちょっと車をお客さんが店の前に止めていただけで、民間の管理者が駐車違反の切符を切る。もうお客さんは二度と来ない。車も少ない商店街、警察はもっと弾力的に出来ないものか」

 などです。幾つか対応できるものがありましたのでこちらで引き取らせていただき、後で加藤先生たちとどの省庁にどういう形で要望するかを話し合うことにしました。

 若手農業者とも意見交換をしました。場所はJA佐賀市。

 「品目横断の新農政でさまざまな助成金がバラバラと入ってくる。私たちは出荷した後、また最も返済金などが集中する年末などに収入が欲しい。なのに、国の予算の都合で振込みがある。もっと農家の生活に合わせて欲しい」

 「減反を廃止する、ということを農林水産大臣が言っていたし、新聞でも減反にかかる国民の負担が大きい、と出ていた。どういう風に考えるのか」

 などの意見が出されました。それぞれに私も自分の地域のことと照らし合わせて答えましたが、こちらも更に議員が集まって協議します。

 「車座キャラバン隊」は最初私はどんなイメージになるのかつかめませんでしたが、選挙区でやるミニ集会とはまた違った雰囲気でなかなかいいものです。しかも農業一つとっても熊本と佐賀と隣県でありながらこんなにも農業事情が違うのかと驚きました。