この3年で変わりそうな気がする

2009年03月27日

 大変な不況、そしてこれから先どのくらい落ち込むか分からない経済状況の中で、政治も経済団体も必死です。自民党は、バックアップする法律を作れば景気が上向きになるか、もし上向きになるのが確実な政策であるなら予算に糸目はつけない、という雰囲気で各部会が開かれています。

 自動車業界では、ハイブリッドカーであるホンダの「インサイト」とトヨタの「プリウス」が価格・性能を含め激しい戦いを始めました。損得抜きのこの戦争は、最終的には日本の環境車の技術を更に高め、電気自動車の普及に世界で最も早くたどり着くものと確信します。

   そのほかにも太陽光に対する助成措置など、土地・住宅への法律的バックアップで不動産部門の動きも活発にしなくてはなりません。農林漁業も一緒です。外国からの輸入に頼っている畜産の飼料や小麦を国産に切り替えよう、という政策に変わってきています。小麦に替わり米粉を活用しよう、配合飼料にエサ米を使う、そんな政策への転換です。今朝は、電力会社が使うエネルギー源は石炭か石油ですが国内の木材を使えないか、ということで議員連盟が立ち上がりました。間伐材やその他の国産材が電力源に使われるなら、これはエネルギーの自給率向上につながります。

   以前「ディスカバージャパン」(日本再発見)という言葉がありましたが、今ライフスタイルや産業構造の変革にそのことばがっぴったりです。国内のあらゆる資源を見直して自分たちのエネルギーに、食料使うなら日本は大きく変化していきます。まさにこの2-3年が社会構造の革命時期です。ただ問題はコストです。どうしても国内の資源は割高です。そこで安易にまた輸入に頼れば元の木阿弥です。どうすればコストを抑えられるか、そして公的助成がどこまで出来るかが勝負どころ。不況の時こそチャンスです。