委員会答弁
2009年03月26日
昨日は初めての政務官としての委員会答弁でした。委員会は外務委員会です。思わぬところから答弁依頼がありました。内容は尖閣諸島に固定資産税の評価をするために、自治体職員に島に上陸させよ、というものです。民主党議員の質問です。
尖閣諸島は魚釣島などからなる、日本固有の領土ですが、昭和40年代の半ば、海底に天然ガス資源が眠っているという調査結果が出たとたん、中国と台湾が領土権を主張しだしました。中国は現在、領海ギリギリのところで海底ガス油田の調査を行っています。日本が共同開発を呼びかけましたがこれを拒否しました。
このように日中台がしのぎを削る島ですので竹島と同様に、簡単に上陸して調査をしたりすると、また中国や台湾を刺激し、外交関係に発展するため外務省は慎重姿勢を示しています。それに対する議員の苛立ちであり、日本の領土なら何故、役所が固定資産税の評価に関して調査しないのか、という訳です。最もな意見ではあります。
島は埼玉県の民間人の所有で、国が借り受け、地代を所有者に毎年支払っています。当然固定資産税も所有者に課税されています。固定資産の評価は3年に一回の割合で評価替えされますが今年がその年に当ります。固定資産税は市町村の税金ですが、その基準を決めるのは総務省ですので私の答弁となった次第です。
私のほうは「前回の評価と変化がないので、固定資産税については再検討していない」という答弁と「地元から評価のための調査をして欲しい、という依頼があったら島に上陸して調査をするか」という質問に「その時は改めて関係各省と協議をして判断する」という短い答弁でした。
しかし、質問が文章で提示されている訳ではありませんので、どんな内容でどんな順番で質問が飛んでくるかわからず、総務省が作成した想定問答を手元に持ちながら質問に対して臨機応変に答える、というものでした。答弁のちょっとした言葉の使い方で状況が一変する場合も考えられますので慎重を期して発言、何とか無事終わりました。答弁は質問より難しい。