ワクチンの大切さ

2009年02月26日

 昨日は「ワクチン予防議員連盟」の勉強会に出席しました。このワクチンの大切さを知ったのは最近です。私たちは子供の時DTP(ジフテリア・破傷風)、BCG(結核)、風疹、日本脳炎などの予防接種を受けます。これは昭和23年に制定された予防接種法によって、特に子供の命と健康を守るために免疫を作るために国が責任を持ってワクチンを接種をするものです。ですから日本の予防接種は世界に先んじているものとばかり思っていました。

 ところが諸外国に比べるとそうではないんです。最近になってさまざまな病気が蔓延するようになりましたが、それに対するワクチンの開発や認可が遅れ、同時に予防接種への国の支援もなされて来なかった、というのが現実です。もっとワクチンの予防接種を充実させれば、医療費の削減にもつながる、ということで今回の議員連盟発足になりました。遅れていたのはワクチンの認可に対する医療訴訟などが起きて、ワクチンに対して厚生労働省が消極的だったからでもあります。

 例えば「子宮頸がん」という病気。子宮がんと違って若い女性が罹ります。子供が生めない状態になります。アメリカでは12-13歳でワクチン接種をしますが、日本ではこのワクチンが認可されていません。ちなみに認可していない国は日本と北朝鮮だけとも聞いています。また乳幼児の細菌性髄膜炎という病気を引き起こすインフルエンザ菌b型(ヒブ)に対して、すでに百十カ国以上がワクチンを導入しているのですが、日本では近くやっと販売され接種できるようになりました。しかしこの接種には三万円ほどかかり若い家庭にとっては大変な負担です。これに国の支援をという運動が広がっています。

 これらのことを知ったのは女房が講演会で子宮頸がんのことを聞いてきて、「少子化をいかに防ぐかの時代に国はこの対策をやらなくてはダメではないか」と言われ、一方で3歳と6ヶ月の二人の子供をもつ娘が「ヒブに対するワクチンを国が支援するように署名活動をしたい」と言ってきたからです。

 勉強会ではそのことを訴え、一日も早く議員立法でワクチン行政を充実させよう、と述べました。皆さんも賛同していただき議員立法制定に向け今後更に会合を積み重ねていくことになりました。女房や子供の意見は強いものです。