お手本のない世界
2007年12月31日
今年も最後となりました。私にとっても本当にいろいろあった年でした。まずこうやって国会議員として国政に携わっていることが予想外です。しかし小泉さんが言った「まさか」という坂はいつ何時でもあります。大切なことは、その時々の現象としては「まさか」であっても自分の心は常にそれに動じない「不動一貫」であることが大切です。常に自分のあるべき姿がはっきりしていれば周りがどう変わろうとも、それに左右されない「道」を歩くことが出来ます。来年もこの姿勢を貫いていきます。
政治経済、社会的事件は今年も数多くありました。混乱そして予想しがたい世界です。しかし日本の現状を一言で言うならば「お手本のない時代に入り、その進路を巡って右往左往している」ということではないでしょうか。
昨年まであれほど「改革」と言っていたのが、うその様に消えました。「改革」の中身をきちんと考えないままに来たからです。結局どういう国にするか、どんな社会にするかの視点が定まっていない。マスコミは現状批判ばかりです。それはマスコミの役割で大切なことだけれど「コメンテーター」と言われる人たちの一言で問題が解決するようなものではありません。
少子高齢化、財源難、情報通信の進化、などアンバランスな社会になっています。つまり人間の行動範囲は高齢化で狭まっているのに、情報通信の進化で肉体をはるかに上回る形で情報や実行手段が広がります。人間の肉体を超えた世界。その中の生活設計も一方で贅沢に、一方で原点回帰というお互い逆方向のベクトルが作用します。
自然を大切に原点に返る、ということはこれからのキーワードのひとつ、しかし科学技術の進歩はそれだけを許しません。もっと幅広く、奥行きの深い社会や生活を要求します。
それに政治がどうついて行くか、また政治がどう社会の中にはいっていくか。科学だけではいけない、経済だけでもいけない、かといって政治だけでもいけない。来年から更に精緻(せいち)な政策が必要になってきます。フロントのマニフェストも新に書き直します。
(追伸)今夜から明朝にかけては例年通り。剣道の越年稽古、日吉神社の三社参り、朝おき会、走ろう会の走り初め、グランドゴルフ大会の打ち初め。そのあと長崎に娘の嫁ぎ先の家族と行く予定です。このため元日の日記はお休みします。良い年をお迎えください。