年金問題
2007年12月12日
旧社会保険庁の年金管理のずさんさを象徴する、該当者が分からないいわゆる不明年金の名寄せ作業が困難を極め、結局二千万件ほどが、該当者を探すのが困難という発表を、舛添厚生労働大臣が記者会見でしました。
新聞、テレビのマスコミは非難の嵐です。無理もないです。あれだけ約束しておいて、ダメの会見。それもやはり居直りとも取れる大臣や官房長官、総理の発言は国民の反発を買うのは当たり前です。なぜもっと謙虚になれないのだろうか、と不思議でなりません。
不明年金はもともと五千万件ありました。それを全部照合して、最後の一人まで該当者を探し出す、というのは無理だということは国民の誰もが理解していました。それでもどこまでやれるか、その意気込みをかって推移を見よう、というのがみんなの気持ちだったと思います。
それが何かしら、不明年金を解明できなかったことが当たり前のように受け取られる発言をされるなら、国民誰だって怒るのは当然です。いつも官庁の中にいて、官僚や政治家の意見ばかり聞いて、国民とミニ集会や意見交換をやっていないために、こんな横柄とも取れる発言になるのだと思います。国民の気持ちの繊細さや生活実態が、まだ分かっておられないんではないかと私も歯がゆい気持ちです。
これじゃ末端の議員が、選挙区に帰って色々気持ちを聞きながら、「その気持ちを政治に届けます」と言っているのが台無しです。幹部はもっと気持ちの持ち方、しゃべり方に反省をして欲しい。そして皆さんに対して感謝を含めた謙虚な姿勢を持って欲しい。
話は変わりますが、私の青壮年部長の豚舎が、昨日、火災にあい、豚400頭が焼け死にました。この大切な時に大変なことです。復活のために私も全力を注ぎます。このような悲惨なことと、国民は常に背中合わせにいることも政治に携わる人間は、忘れてはいけない。
もっときめ細かな心を持とう。