平和安全法制いよいよヤマ場

2015年07月10日

 今週は平和安全法制の審議が淡々と進みました。ここに来て民主党・維新の党が共同で対案を提出してきました。しかしこれは一部共同提出、他は決裂、維新単独の提出となりました。しかし与党が審議している案とは隔たりが大きく、これを修正して政府案に取り込むことは難しいということです。
 ということに成ると審議時間は既に80時間を越えました。後は採決を待つばかりです。来週が最大のヤマ場になります。15日・水曜日が一応の目安です。委員会で採決まで持って行くか、それとも維新と更に協議を重ねて行くか、難しいところです。
 私自身は法案については異論はありません。いつどのような事態になっても国の安全を守るために、今まで出来なかったことをできるようにする法律で、賛成です。他国から見てもごく当たり前の法律です。ただし日本国憲法に照らすと説明のむずかしさは残ります。
 野党は説明が足りない、と言います。世論調査でも反対意見が多い。このため説明と審議に後どれだけの時間をかけて行くか、です。
 しかしなかなか分かりにくい法整備になっていることも事実です。しかも、まだ起きていないことに対する備えですので、どのような場合が考えられるか、実際にどう対処するのかは常に仮想の論議が行われます。このためどのようなことにでも議論が飛びます。ですから分かりにくい。しかも防衛関係の専門用語が多数ですので更に分かりにくく思えます。
 しかし備えあれば憂い無し、やはり必要。問題は事態が発生した時アメリカとどのように連携していくか、ではないでしょうか。